セキセイインコという家族


昨日亡くなった我が家のさんちゃんの話をもう少しお付き合いくださいませ。

ペットという言い方、飼うという表現は好きではありません。
動物、生き物を家族に迎えるということは、その命に責任を持つということと、
その子達から多大な生きるエネルギーをもらうということだと思っています。

そして、この小さなヒナで迎えたセキセイインコの家族もまた、私たち夫婦に色んな課題をくれました。
幸せもたくさんくれました。

でもまさか、亡くなってから書くことになろうとは、
こんな小さな鳥でも、個性ってはっきりしているというお話です。

健忘録も兼ねているので、長くなります。

ワンコでも性格は本当にそれぞれで、同じ子はいません。

でも、セキセイインコもこれほどまでに個性が強くて、性格も違うとは思いませんでした。

今までに、セキセイインコ以外にコザクラインコなど小型の鳥を飼っていましたが、
いつも一羽だったので、自分を人間だと思っていたし、ベタ慣れしていました。

そして、私には超甘えん坊で、他人には凶暴でした。
なので、そんなに性格の差を感じたことはなかったのです。

「手乗りの鳥」ってそんなもん、と思っていました。

先代のゼファーがいた時、夫の頭に飛んできて家族に迎えたセキセイインコ。
ゼファーが亡くなって、しばらく私の悲しみを癒してくれていましたが、半年もたたないうちに亡くなってしまいました。

その時の方が、今回のさんちゃんよりショックが大きくて、すぐにまたセキセイインコを迎えたのでした。

今度は寂しい思いをさせないようにと二羽。

子供の時に、何十羽とたくさんいたセキセイインコは、どの子もくっつきあって仲良しだったと思っていました。

しかし、我が家に来た2羽は、黄色のメスの方がかなり気が荒くキツイ性格でした。

色素の薄いアルビノは、綺麗な色をしていますが、身体は弱く、性格はキツイといいます。

熱帯魚も、夫がアルビノのエンゼルフィッシュを好んで増やしていたとき、ほかの種とはよくケンカをしていました。

黄色で、赤目のさんちゃんも、全くそうでした。

ブルーの並セキセイのぴーちゃんは、オスですが神経質で気が弱くかなりの怖がりでした。

なので、ヒナから一緒にいたものの、常にメスの黄色が上位で、エサも独り占めしようとするし、近くによると威嚇するという感じでした。

なので、エサ場も吊り輪も2つづつ買うことに(^◇^;)

しかも、エサ場は並べると両方さんちゃんが占拠しようとするので、離して二箇所に。

そんな、仲の悪い2羽でしたが、メスのさんちゃんが色気付き始めて、距離が近くなっていきました。

エサをねだるようになり、交尾を迫るようになりました。

そんな時に見ててビックリしたのは、甘える時は下の枝からだったり、姿勢を低くしたりするんですよね。

さすが「女」です。

でも、お気に入りのエサが来た時は、威嚇して追いやって自分が先に食べます。

食べ終わったら甘えようとします。
まーー勝手です。
笑ってしまうぐらいに(^◇^;)

誘うときも強引でした。

女って強いなーと思わずにはいられませんでした。

セキセイインコでも、メスは女。

オスのピーちゃんも何度かは体調を崩してじっと寝たいのに求められる、そんなこともありました。

大きくなるにつれて、少し相手の体調の悪い時は遠慮もするようになり、鳥も学んでいくんだなぁと思った次第です。

そんな2羽でしたが、特にさんちゃんの方は、なんども体調を崩して入院だったり、毎日薬をあげないといけなかったり、大変でした。

鳥を保定して掴むことができるようになったのも、さんちゃんの治療のためでした。

ほんとに、柔らかでクニャクニャで、でも噛み付いてくるので、うまく頭だけを固定して、身体はふんわり包み込む感じにし、小さな注射器で一滴の薬を口に落とすのです。

何ヶ月もそれをしたので、さんちゃんの柔らかな体の感触が、手に残っています。

前に死なせてしまった時のショックよりも、今のさんちゃんの死の方が、受け入れられているのは、それだけ今までに色々手を尽くしてきたからかもしれません。

菌にやられたり、卵が詰まったり、肝臓異常があったり、羽根を痛めたのか流血事件もあったり。

ともかく割と初期に気づくことができて対応できてきました。

入院した時には、もうこの呼吸の速さはかなり危ない状態ですと言われましたし。

そこまで気にしたことがなかったので、その後は気をつけて見ていましたが、常にメスの方がオスより呼吸は早目でした。

フンも水分が多く粘着質で、オスのコロっとした普通のフンとは違いました。

今思うと、色々持病を抱えながらだったのかと思います。

亡くなる数日前からも呼吸が荒く、でも元気にしていたので、普段からこんな感じだしと、安易に見ていたのですが、すでに色んなところでギリギリの体調だったのかもしれません。

飛ぶのが下手で、よくぶつかっていたのも、鈍臭いのではなくて、体力的に落ちていたのかもしれません。

そんな色んなことを前に死なせてしまった子よりは、よく見てあげれていたと思います。

なので、3歳ですがアルビノでもここまで長生きできたのかと思いたいのです。

セキセイインコの寿命は、7〜10年ぐらいとネットで見ましたが、子供の頃からそんな寿命を全うさせれた子はいませんでした。

寒さだったり、逃してしまったり、猫やイタチにやられたりして、長くても5年ぐらいだったのではと思います。

それを思うと、何度も命の危険を乗り越えてくれて一緒にいてくれました。

でもね〜、最後に残っている動画は、1週間前パソコンを邪魔する2羽で、本当に元気だったんです。

ゼファーと比べたら、本当に鳥は手もかからないので写真や動画も少なめです。

水とエサは毎朝変えても、毎日放鳥しているわけでもなく、2羽で仲良くやってくれていましたから。

最近はお互いに、毛づくろいしてあげたりもしていて、ようやくペアとして仲良くなってくれたと安心していました。

つい最近、また飛ぶのに失敗して壁に激突しているのと、急な寒さで体調が変化したか、
前日は昼間に留守をしていて、夜には不調に気づいていましたが、そのまま次の日の朝を迎えることなく亡くなってしまったんです。

亡くなる数時間前、掴まえようとしても抵抗しなかったので、心配はしていました。

まさか、そんなに急変するなんて、それまでのように対応してあげられると思っていたのに・・・。

今の所、私も何度も泣いてますが、こうして書き起こせるぐらいに区切りがつけられました。

オスは、普段追いかけ回されてたこともあり、前の入院で離れていた経験もあり、元気にのびのびやっています。

でも、朝などは結構探していましたし、呼んでもいました。

少しづつなれていくのでしょう。

もう、ペアのセキセイインコを探すのはやめておこうと思っています。

なぜなら、さんちゃんは、さんちゃんで、他のどんなセキセイインコでもありません。
彼女でしかない個性がありましたから、代わりを考えられません。

まだ今もカゴにいてるような感覚になります。
気配は感じる気がします。

このまま、涙で寂しさも癒えていくのでしょう。
そう考えると、夫もゼファーもぴーちゃんも、オスだらけです。

私はひとりで男性諸君の愛を独り占めですね〜

健忘録にもと思い、つい長くなりましたが、お付き合いありがとうございます。

今日は本当にキレイで可愛い女のさんちゃんにありがとぉ(*^_^*)

今年は身内も見送ったので喪中につき、新年のご挨拶は遠慮させていただきます。


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