完璧を求めてしまう人へ
「完璧」を求めようとしている人から見ると、
「適当」な人ってすごくイライラするし腹が立ちますよね。
でも、それは自分が適当にできないから腹が立つだけなんですけどね。
目的もないまま、その場限りの生き方で、適当な人が時々いてますよね。
でも、その場限りと言いながらも、その選択は自分の感情に対して素直に従っているでしょう。
「適当」に、他人の意見に振り回されている人はいません。
他人の意見に振り回される人は、必ずどの人の言うことを信じようか、迷ったり、探し回ったりしています。
でも、「適当」な人は、必ず自分で選んでいるでしょう?
適当でも、それを続けていってることで、その人らしさがその人の中には出来上がっています。
これはするけど、これはしない、という感じです。
なので、選択の時に「完璧」を求める人よりは、迷いが少ないはずです。
その結果、たくさんの「適当なテスト」が繰り返されて、結果的に取捨選択されて、着実に進んでいるんですね。
完璧を求める人は、その確からしさを求めるテストを続けても続けても、なかなか完成しないので、
ある時立ち止まって見てみたら、最初の位置から動いていないことがよくあります。
そもそも完璧はありえない
何かシステムなどの仕組みを作るときでも、
必ず最初に「バグ取り」ってしますよね。
せっかく良いものを作っているところなのに、
悪いところばかり探すんです。
後から本運用した時に、それが出ないように
先にあらゆる状況を想定してテストを繰り返すんですね。
そして、どんどん改善していきます。
その時日本人は
どうしても、それを完璧にしてから世間に出そうとしますよね。
人に見せる前になんとか完璧にしようとします。
でも、本当にどこまでいっても「完璧」というのはありえないんです。
それこそスピリチュアル的に言ってしまえば、すべてが発展途上、通過点なんですね。
本当は、完成にそもそも向かっていません。
ある方向に向かっているのは確かかもしれません。
それは宇宙の終わり、果てがあって、そこに向かってあらゆる進化と退行を繰り返して楽しんでいるだけなんですね。
すべての生物が生まれ、進化し、成長し、そして衰退していきます。
その繰り返しで、どんどん新しいものが生まれては消えていくことで、全体としては進化していってるんですね。
話が壮大にそれましたが、
何かを作っていくときは、本来は走りながらPDCAを回していくことが大切なんです。
走らせてみないと、出てこないバグがたくさんあります。
その都度、修正、改善を繰り返して、最初の想定からはかけ離れたところに行き着くかもしれません。
でも、それがその仕組みシステムが生きている証拠なんですね。
生きているからこそ、進化があり成果があり、その過程に様々な「出来事」を生み出していきます。
なので、大枠が出来上がったら小さく動かしてみる、
そして少しづつ大きく回してみて、7割出来上がったらオープンしてみる、
そこからが本格的に修正改善をしていって完成を目指すんですね。
目指すとは言え、実際はどこまでいっても完成することはありません。
なぜなら、さらに進化を求められるからです。
もっと、こうしたらどう?
こんな機能も入らないか?
これと一緒にできないか?
いっそ、あれとこれと、それとあれと・・・
周囲や、環境もどんどん変化、進化していっているので、
その時に完璧だ!これこそが一番だ!と思ったとしても、
時間とともにあっという間に古いものになってしまいます。
宇宙は螺旋を描いて進化していっていると言われています。
まっすぐ進んでいるわけではないんですね。
それこそ、紆余曲折しながら、それでも少し前から見ると
お!進んだな!という感じです。
それでも完璧がいいという人がとるべき行動は
今、前に進もうとして、なかなか進み始められない人は、
その変化を許せていません。
自分の想定どおりに進むことしか「想定」できないんですね。
変化や想定外、イレギュラーなことに対応することが
怖い、億劫、面倒、色々な感情があるでしょう。
どれが来るかわからないし、どれも来ないかもしれない、
そんなことを今から悩むよりも、「適当」に進めてみて考える、
その思考回路を育てることで、自分自身もすごく楽になることが実感出来ると思います。
こだわり、ルール、完璧にしなければと思っていたのは「自分」だけなんだと気づいたら、ともかく一歩を進めてみてください。
最初の第一歩って、わからなかったりしますよね。
そんなときは、今の気持ちを誰かに話してみてください。
話をしようとすると、それこそ宇宙から思っても見なかった言葉があなたの口を通じて出てきます。
あれ、そんなこと思ってなかったんだけどな、
それは、スピリチュアル的に言うと、自分の内面、魂や使命からのメッセージなんですね。
自分ひとりのなかで、まずはあれこれ探ってみる、
そして、出してみる、
そして出てきたものをまた探ってみる、
この習慣がつくと、自分がどうしたいのかが、すぐに分かるようになり、必要なものを引き寄せてくるスピードも格段に上がります。
あなたも、「完璧」を目指さずに「適当」に進みはじめてみてください(*^_^*)
【補足】適当という言葉は相手によって受け取り方が違う
補足ですが、実は「適当」という言葉は、様々に受け取れます。
「適当にやっときますね」と私はデザイナー時代によく言ってました。
「よろしく〜」と言ってくれるクライアントさんと、
「え〜〜、きっちりやってよ〜」というクライアントさんがいました。
これは、まさに信頼関係が出来ているかどうかで、違う意味に使っていますよね。
今日の記事の中では、雑な感じや、その場限り、有り合わせなど、丁寧ではないという意味合いで使っています。
でも私が「適当にやっときますね」と言っていたのは、
ちょうどいい感じや、適度、適切、といったニュアンスでした。
簡単にだけれども、それらしく、収まるように、ごちゃごちゃとこねくりまわさないという意味で使っていました。
どちらにしろ「適当」という言葉の中に、複雑な感じや、壮大な計画、時間をかけてといった意味はありませんよね。
ゆるい感じや、都合よく合わせるという感じで、
私は「完璧」の対義語として「適当」という言葉が適当(ここは適切?)かと思います(≧∇≦)
今日は「適当」に進むことにありがとぉ(*^_^*)
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