イメージデザイン100本ノック〜在宅のフリーデザイナーになるために


早くも3月が終わって春がやってくるのね〜
新学期、新年度が始まりますね。

なんだか今日は、新入社員の時を思い出していました。

私は芸大のデザイン学科卒業なのですが、
新しくできたコンピューターデザイン関連の学科の1期生だったんです。
(正式名称はインフォメイショナルデザインコースだったかな、情報デザインという感じでした)

その後その学科は他のデザイン学科のコースに取り込まれちゃって、数年でなくなったのだと思います。

今ではどんな授業でもコンピューターありきですものね。

でも、当時は大学に数台しかないコンピューターを最初に学ばせてもらいました。
クラシック型のアップル、マッキントッシュもありましたね〜

で、また教授が兼業大学教授ばかりで、
実際にコンピューターデザインや、空間デザインなどの大手企業に勤めている人が授業を受け持ってくれていました。

今思えば、課題は実務の練習ばっかりだったんですよね。

私はディスプレイ専攻だったのですが、
「自分で企業を決めてショールームを企画してみましょう」みたいな。

私はヤマハか何か楽器メーカーのショールームを考えました。
音楽が大好きだったので(*^_^*)

そんな実務みたいな忙しい大学生活に終わりを告げ、
実際に教授たちがいる内装業界の中堅企業に就職しました。

最初は、
うわ〜〜タイムカードを押したら、それ以上企画のことを考えてなくていいんだー!
と喜んでいました。

今思えば、それを喜んでいる時点で、実力社会のスタートダッシュで遅れをとってますね(;´∀`)

でも、寝ても覚めても課題(企画)のことを考えていた大学生活よりも社会人の方が楽やんと思ったことはすごくよく覚えています。

そこで、タイムカードを押したあとでも、居酒屋に飲みに行っても、
お店がどんなレイアウトかとか、どんな素材使ってるとか、
本当に好きな仕事であれば、きっとそうしていたんじゃないかと思います。

でも、その学科を卒業したからその業界に就職したという感じで、好きな仕事なわけではなかったんですね。

今になって思えば、そこで、もっと貪欲に色んなことを学べたな〜と思います。

学生のころは、一年間で3つ、4つの課題を作っていました。
でも、会社ではイベント関連の企画の部署に配属されたので、
ひとつの企画を早いものなら2〜3日、
時間のある物件でも約一週間でコンセプトからレイアウト、図面とイメージ図まで仕上げてプレゼンできるようにしないといけませんでした。

学生のときのように、明日あらためて考えよ〜〜〜ではなくて、
その日中にラフプランまで考えて、営業に見積もりをお願いしないとタイムカードを押せない!帰れない!!という毎日でした。

どんなデザインにしようかな〜〜〜と悠長に考えている時間はなくて、
ともかく10案ぐらいイメージを描きまくってみろ!みたいなスパルタでした。

そのデザイン画の中から上司や営業が、良いデザインなのはどれか、製作可能か、選んでもらってそれを図面にして、イメージパースをちゃんと描き直す、ということの繰り返しでした。

しかし、三角と丸をくっつけてカッコよくデザインしてみました〜〜といった小手先は通用しなくて、
こんなコンセプトで、それにあった何々のイメージを使ったので、こんな感じでどうでしょう、という理由付けも重要でした。

バブルの頃だったので、今思っても贅沢にプランできていた時代ではあります。

でも、それだけ一生懸命考えて作っても、イベント関連なので百貨店の催事などは短くて1週間ぐらい、長い開催期間の展示会でも、数カ月後には跡形もなく消えてしまいます。

それが嫌で、常設展示、普通の商業施設のデザインがしたくて、
その会社はたった2年半ほどでやめてしまいました。

でも、そのころに100本ノックの様に描きまくって、デザインしまくった経験はものすごく良かったです。

おかげで今でも、企画のときに、イメージをその場でパパパっと描けるので、話が早いんです。

図面だけではなかなかイメージできませんから。

ここの吹き抜けの空間にはこのようにタペストリーを吊るしましょうと、
位置を示すのではなくて、

広い空間の絵を描いて、そのなかにタペストリーが、連続して展示されるとこんな感じ、
というのは、絵を見たほうが絶対にイメージできますから。

「イメージを絵にできる」

これって、デザイナーを目指す人、独立してフリーデザイナーになりたい人は、絶対に必要なスキルです。

空間デザインに限らず、インテリアデザインや、グラフィックやWEBのデザインでも、
服飾のデザインとかでも同じですよね。

若いうちには、これでもかというぐらい、案を出しまくって絵を描きまくってください。

自分のタッチが出来るまで。

頭に浮かんだものが、相手に伝わる絵が描けるように。

フリーになったとき、自分のデザインを見てもらえる機会があったら、
その場で数枚のプレゼンができれば、圧倒的に有利ですし喜ばれます。

後日、何か考えて持ってきます、ではなくて、
今その場で、例えばこんなのはどう〜?とサラサラと描けるようになってくださいね。

今日は、イメージデザイン100本ノックにありがとぉ(*^_^*)


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