ウォームグレーとクールグレーと、バイオレットグレー


昨日の色の続きですが、グレーにもウォームグレー、クールグレーが、あります。

写真は大昔から使っているマーカー、コピックのグレー。

コピックは、ウォームグレーと、ナチュラルグレーと書いてるのがクールグレーのことです。

もう、今は形が違うと思いますが、インクまであるので、一応捨てずに置いてます。

エアブラシにもなるんですよ〜コピックすごいわ。

これらのグレーのマーカーは、イラストやパースを描く時に、主に影に使うのですが、

全体の色調がウォーム系の場合は、ウォームグレーで影を表現します。

光源が、太陽光や電球などの影は、ウォームグレーを使います。

クールグレーは、光源が蛍光灯などの店舗のパースで使います。

でも、他にも私がよく使うグレーがあるんです。

それは、バイオレットグレー。

このゼファーのイラストは、前に私が描いたものですが、影の部分にムラサキが入ってるのがわかりますか?

それがバイオレットグレーです(*´ω`*)

私が芸大受験の時に通っていた塾というのでしょうか。

デッサンや、配色とかを習っていたのですが、そこでモノクロの鉛筆画ではなくて、色のついたデザインや、模写をする時、影にムラサキを使うように教わったんです。

水彩画などで、影を塗ると、モノの色もにじんで混ざります。

その時に、ムラサキを使うことで、なんとも立体的な影になるんです。

バイオレットグレーと、そこでは呼んでいましたが、ただの黒の薄い色で影を表現するのではなくて、

モノの反射光や、絵画としての味わいなどを持ち合わせた「影」になるんです。

大学に入学して、誰かに「なんで影がムラサキなん?」って言われて、その頃は恥ずかしくなってやめてしまいました。

黒が影の常識の色だと思っていたのだと思います。

でも、世界のたくさんの絵画を見て下さい。

黒だけが影では無いんです。

周囲の色や、心情までも1枚の絵に表現する時、見えたままの色でない絵画、特に現代美術では、それがむしろ普通かもしれません。

なので、バイオレットグレーと一言で言っても、
青っぽいムラサキかもしれないし、
赤っぽいムラサキかもしれないし、
茶色っぽいかもしれません。

印刷物の黒も、K100%ではないですよね。

リッチブラックと言って、CMYK全ての色を少しづつ入ったものを使います。

「真っ黒」というのも、黒だけでは表現できないのです。

なので、影も、黒を薄めた色ではなくて、赤や、青や、黄色など、他の色を少し入れることで、
モノの色を引き立たせたり、逆に目立たせなくするための「影」となります。

黒を使わずに表現する時、それこそバイオレットグレーを使うとその絵に不思議な魅力が現れます(*^_^*)

イラストを描く方、パースを描く方、一度、影の一部にムラサキっぽさを意識して入れてみて下さい。

今までよりいっそう味が出ると思いますよ。

今日はバイオレットグレーにありがとぉ(*´ω`*)

 

デジタルなデッサンを紫で描いてみました。

【Adobe Photoshop Sketchでイラスト描いてます】


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