デザイナー、アーティスト、クリエイターのプライド


ピカソの逸話

今日は、スカパーでピカソの番組が無料放送との事で、無事忘れずに見ることができました。

「自分の描きたい絵を描きたいんだ!」とピカソは何度も言い放ちました。

私は言えませんでしたね。

就職してすぐに、自分がしたいデザインの仕事につきたい!と2年ぐらいでその会社をやめて、点々とした後、本当に自分のしたい仕事をする!と独立しました。

でも、結局は、お金のために「頼まれたものを作るデザイナー」になっていきました。

自分の好きなものを表現するのはアーティスト、
商業デザイナーは、他人が表現したいもののオペレーター、

自分のことをそうしてオペレーター扱いしていましたね。

自分の好きなものをデザインしてこなかったので、仕事自体を好きでいられなかったのも仕方なかったなと思います。

先日のブログでピカソの逸話を紹介しました。

レストランでささっと描いた絵について、
「100万ドルです」と。

今一瞬で描いた様に見えるかもしれないけども「30年と30秒かかって描いた絵です」と。

私は、そんな風に、自分の価値を言葉にできませんでした。

最近、ようやく、自分の価値を自分が一番に認める、ということを少しづつできるようになってきたと思っていましたが、それでも、また先日トラップきました。

価値を試される

「ちょっとイラレ教えて〜」

簡単だと思って聞いてくるのですけど、プロとして仕事をしている人にとって、それはその場の対応ではなくて、積み重ねてきた実績なのにですよね。

あらためて、ピカソの様に「100万ドルです(高いよ)」って答えられるか、そんなトラップだったと思うのですが、またそれには気づかず、教えようとしてしまいました。

結果的には、宇宙が守ってくれたのか、教える必要が無くなって、私は自分の技術の価値を守ることが出来ました。

でも、これって、またクリア出来るまで、
自分が自分の価値を本当に認めているのか確かめられるために、
何度もこのトラップは来るんだろうな〜〜

イラストレーター(Illustrator)で消すということ

どんなトラップだったか、

それは、あるIllustratorのデータの何かを消して欲しいというもの。

実際には見ていないので分かりませんが、上から白を置いて隠して使ったとのことでした。

それで通用する程度の内容だったようなので、いいのでしょう。

実は、Illustratorのデータというのは、表面的に見えてるものより、かなり多くの加工の結果が絵や図として見えているので、その中の「一部を消す」ということは、すごく難易度が高いんです。

私もIllustratorの使い方を色んな人に教えてきましたが、最後まで出来ないのが「消す」ということ。

「選択して削除」したらいいだけじゃないの?と、プロではない人は思うのでしょう。

そんな簡単な「オブジェクト構成」なら、多分聞かないんです。

すぐに消せるので。

選択できないから、どうやっても消せないので、この人なら分かるだろうとプロに頼ろうとするわけです。

なぜか消せない、選択できない、つかめない、どこにあるのかわからない、どうなってるの?これ???

プロが作ったデータは、ロックされてたり、重ねていたり、透けていたり、その結果そこに見えているので、安易にそれだけを消すことが難しい場合が多いです。

自分でその「オブジェクト構成」を使ったことがある人、
他人の作ったデータもしくは、購入したデータから加工したことがある人、
そんな人でないと、思うようにデータは扱えないんです。

それを難なくこなす人は、プロなのです。

そのデータのパーツ構成を紐解いて、自分の思う形に加工していけるのは、プロなのです。

それが難易度も高く、面倒な場合が多いので、プロでも他人のデータを触りたがりません。

その人独特のパーツの作り方をしている場合が多いからです。

そのデータがどうなっているのか解読するぐらいなら、1から自分で同じ様に見えるものを作った方が早い、とプロは考えるほどです。

ですから、電話で「ちょっと、どうやったら消せるのか教えて〜」と言われても、
データを見せてもらってありとあらゆる方向から紐解かないと「消せる」かどうかも分からない場合があります。

イラレの消せないオブジェクトとは

Illustratorの初心者が陥る、あるオブジェクトを消せない!となった時、どうなっているのか。

ロックされている場合

一番初歩的なのは、ロックされている、ということです。

そのテキストやオブジェクトがロックされている場合は、コマンド+シフト+2で解除できます。

レイヤーがロックされていることも見落としがちです。

マスク、もしくは、複合パスになっている場合

次に多いのが、マスク、もしくは複合パスが使われていて、その見えているものの実体が見えていない場合です。

コマンド+Yで、プレビュー表示をアウトラインに変更すると、オブジェクトの実体が分かります。

非表示になっている場合

その他には、非表示にしてあったものが、誤って表示になってしまったときです。

コマンド+シフト+3で、非表示になっていたものが、表示されますが、ひとつだけ非表示のものを表示したい場合はいいのですが、そのまま消しておきたいもの、ガイドに置いておきたいものまで表示されたら、面倒なことになります。

じゃまだからと消してしまったら、後からそのガイドがなければ起点が作れず修正できなかったり。

グループ化、もしくは効果を使っている場合

後は、グループ化されていたり、それが効果を伴っていたら、グループ化を解除した途端に別の見え方になってしまうものもあります。

グラデーションで実体がない場合

複雑なグラデーションを設定していて、何かオブジェクトがあるかのように見えている場合もあります。

そうなったら、そのオブジェクトだけを消すこと自体不可能な場合もあります。

RGBデータとCMYKデータの違い

RGBで作っているデータは、特に効果を多用していた場合、印刷に使おうとCMYKにした途端に、まったく違う見え方になってしまって、全然使い物にならないこともあります。

光の効果などは、特にそうです。
CMYKに変換した時に、ただの黒丸になってしまうことも。

フォトショップ(Photoshop)画像の配置の場合

貼り込まれている画像のリンク元を修正しないと消せない場合は、データが取り出せない場合もあります。

そうなると、それこそ「上から白置いとく」ぐらいしか方法はありません。

その他、実体がない場合

それ以外に、ガイドの線や、用紙サイズの線なのに、その線を消そうとする人もいました。

選択範囲のオブジェクトの「境界を消す」の設定になっていて、実際には選択できているのに、さわれない、つかめない!と四苦八苦している人もいました。

プロの技術とは

そんなIllustrator、プロが使うデザインのツールです。

その見えているものを消すだけですが、それはそれまでの何年もの経験があるからこそ出来る場合があります。

「修正、100万ね」と終わってから言わずに、先に言っておくぐらいは歩み寄ってもいいかもですが、
無償で自分の価値を提供していいのは、
対価としての価値を感じている場合だけにしたいものです。

でないと、どこまでも自分の価値を落とし続けることになりますから。

そういえば、独学でIllustratorを使っていた人ですが、シフトを押さずに拡大縮小をするので、縦横比が適当になってしまって、横長や縦長の文字を量産してしまう人もいました。

今は学校でIllustratorの使い方を学ぶことも出来ます。

本でも学ぶことが出来ます。

でも、実践で実際にデザインで使いこなすには、どこかで、誰か私のようなプロの人に少しでも教わることが必要になるんです。

先程の、縦横比が崩れた文字は、プロが見たらひと目で分かります。

分かる人からみたときに、こいつはプロじゃないなとバレるだけのことです。

前に書いたかもしれませんが、まだプロ意識が低かったころ、ある取引先でディレクターが「あ〜〜」と嘆いていた横を通りかかりました。

「このパンフレットあかんわ、ちょっとプロの手、入れて」と言ったのが聞こえました。

「プロの手を入れる」ってどんなことを言ってるのだろうと、その時私は図面もパースもグラフィックも節操なくデザインの仕事を請けていたので気になって後日聞いてみました。

すると、ビフォーアフターを見せてもらうことが出来ました。

「なるほど〜〜!」と私でもはっきりとわかるぐらい、
メリハリだったり、読みやすさだったり、色使いだったり、
訴求ポイントがちゃんと抑えられていたんですね。

元のデザインもそんな悪いわけではありません。

でも、「プロの手」が入った後を見てしまうと、言われたとおりに並べただけに見えるのです。

そんなプロの技術は、一朝一夕で出来るものではありません。

それを分かってか分からずか、困った時にプロに無償で教えてもらおうとする行為が、どれほど馬鹿にしていることか、舐めているか、

私自身も自分を舐めていたときは、そういった要望にも「はいはい、しゃーないなー」と応えていましたが、その行為こそが、自分の価値を落としていっているとは気づきませんでした。

下手したら他のデザイナーの価値をも下げてしまっているのです。

消せないから消してと言われて、試行錯誤して、苦労してやってみているところは言わずに、サクッと消せた様に渡してしまう。

それがカッコイイと思っていました。

それを無料でしてしまうのではなくて、100万ね、と言えるプロこそカッコイイと今は思います。

何より、自分に対して失礼です。

プライドは、他人に対してだったり、誰かと比較して使う言葉ではありません。

自分にとって、それは「誇れる仕事かどうか」
自分の仕事を自分が認めて自信をもって表現できるかどうか、それが本当にプライドを持っているということだと思います。

写真は、昨日買って来たパイナップル!
開けてビックリ、ハートの穴でした〜〜

今日は、私のプロの技術にありがとぉ\(Φ∀Φ)/


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